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市販のペットフード(成分表と原材料)

 今、日本で売られているフードの殆どが、AAFCO (アメリカ飼料検査官協会) の推奨する栄養素の基準を満たしていますし、その事を謳い文句にしています。
しかし、これはペットが実際に消化して吸収できる栄養素の量ではなく、製品に含まれている成分量だけをリストに載せればよいことになっています。

 現在の食品衛生法ではペットフードの原材料に関する規定がないので、大半のペットフードメーカーは、安価で粗悪な原材料によって、基準値以上の栄養素を表示しています。
 例えば、鶏の羽根の粉、皮革の粉、鶏やその他の動物の廃泄物、馬や牛の毛なども粗タンパク含有量を押し上げます。
また、人間には認められない腐った穀類などは炭水化物として、腐った動物性脂肪は脂肪分として使用する事が出来ます。

 このような素材はペット達の体に有害なのは当たり前で、しかもペットフードメーカーによっては殺菌の為に長時間高温で調理していますので、タンパク質の利用できる部分の大半が破壊されてしまいます。
 これは、タンパク質によっては加熱すると化学反応を起こしてしまい、体内の消化酵素では分解できない化合物を形成してしまうからです。
 一般には、タンパク質の含有量が高ければ高級なフードだと捉えられがちですが、成分表のラベルだけでは、その判断は出来ませんし、又、あまり意味がありません。

 粗悪で汚染された原材料は、大半のペットフードに肉類肉類副産物ボーンミール動物性乾燥消化物魚粉野菜製品植物性繊維製品などといったラベル名に置き換えて使用されています。
 これらに含まれる化学汚染物質や毒素などによって、酵素やビタミンのような本来はもっと優れた用途に向けられるべきエネルギーと栄養素が有害な物質を排除するために使われてしまい、それでも体が排出できない汚染された有害な物質の蓄積と、それらの有害な相互作用によって、肥満、アレルギー、ガン等の慢性疾患を引き起こしてしまいます。

 これはペットフードメーカーを責めているわけではありません。むしろこれらのメーカーは少しでも安価で栄養的にバランスのとれた製品の開発に最善の努力を尽くています。
ただ、その結果として、廃棄物になるか、肥料に使う事しか出来ない材料をペットフードに利用しているのだと思います。

 そこで、ペットフードを選ぶ時は、原材料のラベル (原材料を表示していないようなメーカーのフードは問題外)に着目してください。
 例えば、牛肉類とか、野菜製品というような曖昧な表示よりも、牛肉全粒大麦というように固有名詞ではっきりと表示しているメーカーのフードを選ぶようにしてください。

 そもそも、衛生的に人間に使用してはいけない材料が、ペットには大丈夫だという考えがおかしいと思うのですが・・・。

 某ナチュラルフードメーカーの原材料の説明のところに、牛肉はアレルギーが出やすいので、不適切だと書かれています。
確かに牛肉にアレルギーのある子はいますが、そうでなければ、含有栄養素の面から考えても、優れた食材である事は間違いありません。
 フードの主原材料の肉は、ラム、牛、ターキー、チキンなど、色々ありますが、どれが良くて、どれが悪いと言う事ではなくて、どれが、あなたの犬や猫に合うかということです。
 それにもかかわらず、頭から牛肉はダメだと決め付けるのはどうかと思います。
しかも、そのメーカーのフードの原材料には、小麦が含まれています。
小麦にアレルギーを持っている犬もとても多いのに、その事には触れていません。

 誤解しないで欲しいのは、小麦を含んでいるから悪いという事はありません。
炭水化物の供給源になります (栄養の有効性は低いですが)。
ただ、牛肉はアレルギーが出る場合があるので使用していないと書いていながら、同じ程度にアレルギーのある小麦を含んでいるのが不思議です。
 そのフード自体の良い悪いは知りませんが、主張に一貫性がなく、他のフードは粗悪だと書いていることがおかしいと思います。

 このように、メーカーの説明というのは、都合の良い事だけを取り上げて書いてある場合が多いので、効能書きは、あまり盲目的に信じ込んでしまわないで、原材料の表示の確認程度にした方が、公正な判断ができます。

 

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