猫の慢性腎不全 (2011/5/16)
猫は、高齢になってくるととても高い確率で腎臓の病気になってしまいます。
犬に比べると3倍も多いことが分かっています。
また、血液検査で数値として現われた時には腎臓の75%以上の機能が失われていますし、症状として、異常に水を飲むようになった時は、60%が失われています。
つまり獣医さんや飼い主さんが気付いたときにはかなり進行しているのがこの病気の厄介なところです。
犬よりも猫の方が腎臓の問題を起こしやすいのは、元々の食習慣が大きく影響しているように思います。
犬は、獲物を食べた後、土の中に埋めて、数日して少し腐った状態でも食べる習慣があります。
また、獲物がないときは、草や穀類を食べて空腹を満たすこともあります。
それに対して猫は、獲物の新鮮なところだけを食べる食生活で、完全な肉食動物です。
肉食動物といってもタンパク質だけを食べるのではなく、草食動物の内臓にある消化中の植物や脂肪、ビタミン・ミネラルも取っています。
つまり、猫は必要な栄養素をすぐに消化吸収できる食べ物を食べてきたんです。
キャットフードや、人間の食べ物だけを食べていては必要な栄養素を消化吸収できる形に変える事が出来ずに、結果として腎臓などに大きなダメージになってしまい、慢性の腎不全などになってしまう確率が高いんです。
だからと言って、猫の腎不全を予防するために、野生の草食動物を捕まえてきて食べさせるというのは現実に不可能です。
本来の食生活を知って、その代わりになる食事を食べさせてあげてください。
例えば手作り食を食べさせるのなら、野菜類などは生のままでは消化吸収できませんので、ドロドロになるまで煮込んで新鮮なお肉と一緒に食べさせてください。
その際、ある程度の栄養素は有効性が失われてしまいますので、サプリメントとして与えた方が良いケースもあります。
キャットフードの場合は、メーカーの説明によると、必要な栄養素は全て入っていてバランスも取れているということですが、それだけで完全だとは思いません。
やはり、新鮮なお肉や野菜、または醗酵食品などもトッピングと言う形でも与える方が良いと思います。
猫の場合は、腎臓疾患の予防ということから考えても、手作り食でもキャットフードでも、ある程度のサプリメントや本来の食生活にあった食材などは必要だと思います。
おすすめの食材やサプリメントとしては、豆腐やおから、納豆などの醗酵食品と、あと、人間の刺身用の"たまり醤油(濃口醤油)"が良いです。
醤油というと、殆どの人が驚きますが、たまり醤油はビタミン・ミネラルが高密度で含まれていますし、消化酵素としても優れています。
同じように、味噌もおすすめです。
塩分に関しては、深刻な腎臓疾患のある子でない限り、充分に水分を取っていれば問題ありません。
また、猫用のフードで、”フィーライン ラム・グリーントライプ”は羊の胃袋も配合していますので、猫本来の食生活を再現できます。
また、”発酵菜果ペースト”や、”50品目野菜ふりかけ”は、発酵野菜ですので、草食動物の胃袋の中身と同じような物でおすすめです。
サプリメントとしては、新酵素(ノムダス)、消化酵素(スパイラルエンザイム生酵素)やお酢(リンゴ酢)、あとビタミンCが良いです。
猫の慢性腎不全、何とか予防したい病気です。
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