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デザイン犬って (2014/11/15)

 最近、『デザイン犬』という名前で違う犬種の純血種を掛け合わせたミックス犬が流行しているらしいです。
キャッチフレーズとしては、「それぞれの良いとこだけを受け継いで産まれてきて、遺伝性疾患が消えている」ということが多いようです。

 確かにミックス犬というのは遺伝子の選択範囲が広がりますので遺伝性疾患のリスクは小さくなると思います。
 ただ、その子自体は健康でも劣性遺伝として病気を持っている場合はその子供には最低でも50%の確率で病気が現れます。
このことは、純粋種でもミックス犬でも変わりません。

 遺伝的には、純粋種というのは犬種スタンダードがあって、その基準に沿った遺伝子だけを持っていますので、遺伝的な多様性が狭いんです。
そのため遺伝性疾患も固定されています。
 異種交配の場合は遺伝子の多様性が広がりますので、遺伝病を受け継ぐ可能性は低くなります。
 実際にヨーロッパやアメリカでも純粋種の持っている身体的欠点の遺伝子を改善するために異種交配を取り入れることも注目されています。
 今までの『見た目重視』から『健康重視』に考え方が変わってきたのですが、この取組みをしているのは、遺伝学にも精通していて真面目にブリーディングしているブリーダーさんです。
 適当に交配したミックスの子を『デザイン犬』と呼んで商売に結びつけているような業者とは全く違う次元の話です。

 ブリーダーについて以前に、当ショップHACの考えを書いた記事がありますので良ければ見てください。
『ブリーダーから仔犬、仔猫を迎えるには』

 日本で販売されている『デザイン犬』は、繁殖する立場での一番大きなメリットは「基準になるスタンダードはないのですから、遺伝学も何も全く知らなくても適当に違う犬種を交配させておけば良い」という点です。
おまけに血統書などの手続きも必要ないですし、今はブームになっているので価格は純粋種よりも高いことも多く、業者からすれば美味しい商品になっています。

 デザイン犬、というかミックス犬は個人的には可愛いと思いますし好きですが、それを利用している業者は嫌いです。

 

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