野良猫へのエサやり (2015/8/14)
和歌山県では、来年4月を目処に野良猫への餌やりを禁止する条例が施行されそうです。
趣旨としては、生活環境の改善と殺処分0を目指すために、「無秩序な餌やりを禁止する」、「不妊・去勢手術をして、餌やりやトイレの世話などが適切にされる場合は県に届け出れば『地域猫』として飼えるようにする」ということです。
同時に猫の飼い主さんに対しても、「生後91日以上の飼い猫には名札を着け、所有を明らかにすること、屋内で飼うように努力すること、屋外で飼う場合は不妊・去勢手術をして繁殖防止措置を努力して、糞などの適正処置をして周辺環境を損なわせないことを義務化する」ということになっています。
行政から殺処分0を目指すという考え方が生まれてきたのは嬉しいことですが、「餌やり禁止」よりも、まずは、「捨てない」、「飼えない子猫を産ませない」ということが第一だと思うのですが、それに関しては「努力する」という表現になっています。
野良猫というのは普通は平均寿命は4年ほどですので、仮に野良猫同士で繁殖したとしても自然に野良猫が増えるということはなく、人間が捨てるから野良猫が増えるんです。
よく「エサをやることで栄養状態が良くなり、益々繁殖する」と言われていますが、それは頭で考えたこと、人間に置き換えて考えたことで、実際は子孫を残すという本能が最も強い猫は、栄養状態が悪くなると長く生きられないと判断して、通常以上に発情の回数が増え、繁殖の回数も増えることになります。
餌やりを禁止するだけでは問題の解決にはならないと思います。
それでも、今回の条例で良い方向に進んで欲しいと思っています。
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