ペットショップで購入した仔犬 ③ (2005/4/23)
ペットショップなどで、生後1~2ヶ月の仔犬を購入するとき、
「どんなに泣いても、最低でも4~5日は、さわらないように、また、ダンボール箱か何かに入れて、周りが見えないような状況を作り、泣いても無視していれば、何日かすれば落ち着いてきます。それでも、泣くときは、ワンちゃんに気付かれないように、大きな音をたてて、ビックリさせて、天罰を与えてください。」
というようなアドバイスを受けることが多いようです。
周りの見えない場所に、ひとりぼっちにされて、どう落ち着くのか理解できませんが、それでも、確かに何日か放置すれば、泣くのを止めることもあります。ですが、それは、寂しさに耐え切れず、泣き叫んだあげくに、疲れ果てて、あきらめただけです。実際は、寂しさと不安な気持ちでジッと過ごしています。
それでなくても、本来は母親や兄弟と一緒に楽しく過ごす時期に、ひとりぼっちになっているのですから、仔犬を迎えたときは、充分にスキンシップをとり、愛情をかけてあげてください。そうすれば、安心して、穏やかに眠るようになります。
成犬になって、ちょっとしたことでパニックになってしまって鳴き続けたり、留守番が出来ない子などは、遺伝性の問題もあるとは思いますが、仔犬の頃の異常に寂しい思いをした経験が原因になっていることも少なくありません。
それでも、上記のようなアドバイスをするようなペットショップでは、「鳴いているときに傍に行くと、鳴けば傍に来てくれると学習して、鳴き癖のある子になりますので、絶対にダメです。」などと説明すると思いますが、そんな心配はありません。
そんなときのワンちゃんは、単にわがままで、「傍に来い」と言っているのではありません。何もかも、ひとつの考えだけで判断をせずに、そのとき、そのワンちゃんがどんな気持ちなのかを考えてあげてください。
人間の子供で例えると、物心のついてきた子供が、「おもちゃを買ってほしい」、と泣き叫んでいるときに、我慢させるのは、しつけです。
ですが、生後、間もない赤ちゃんが、目が覚めて、お腹をすかして泣いているのを無視して放置したり、大きな音を立てて、天罰を与えたりするのは、"しつけ"とはいいません。それは、"虐待"といいます。
特に幼い仔犬の頃は、しつけのことを考えるよりも、まずは、安心させることを考えてあげてください。
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