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犬は犬 (2014/12/23)

 動物に対しては先進国と言われているドイツの人の犬に対しての扱いは日本とは違った面があります。
元々は狩猟民族で、その生活の中で犬はペットというよりもパートナーという認識になっています。

 パートナーとは言っても、あくまでも犬は犬としてのパートナーという考え方で、変に擬人化して考えません。
例えば、ドッグカフェなどで日本では膝に乗せたり抱っこしたりしていますが、ドイツの飲食店では足元でジッとしているのが当たり前です。
パートナーという意識で大切にしていますが、あくまでも人間が管理している「犬」として扱います。
 家庭内でも食事などは同じ場所で同じものを食べることはしませんし、食事中に『おねだり』をすることもありません。
人間が食べている時に食べ物を与えたことがないからです。

 また、電車やバスなどの公共機関でも普通にノーリードの犬がいます。
それができるのは、しつけについて、とても意識が高く、人間社会の中での「犬」としてのマナーの出来ている犬がほとんどだからです。

 しつけの方法でも、「おやつをあげるから」、「おもちゃを買ってあげるから」というようなしつけをするのではなく、「いけないことはいけない」としつけます。
厳しさはありますが、暴力は使いません。

 とにかく、全てにおいて、「犬」という動物の習性を理解した上でパートナーとして付き合っていくことを徹底しています。

 日本の場合は、食事中に食べ物を与えたりして変に擬人化して悪い意味で甘やかすことも多いように思います。
 その割にしつけになると食べ物と交換条件で言うことを聞かそうとしたり、下等動物として扱っていることが多いように思います
 ある場面では変に甘やかすのに、また別の場面では下等動物として適当に扱うことが多いのが今の日本の現状だと思います。
しつけに関しては、最初はおやつなどを使っても良いと思いますが、そこからステップアップしていってください。

 日本とは違って根本的に国自体で犬を受け入れているということも大きな違いだと思います。
日本の場合は、一般の人の犬への意識の違いもありますので、完全にドイツのようになるのは難しいと思いますが、いつかは日本でも公共の場所でも犬がいる風景が当たり前のようになれば良いと思います。

 それでも、どんなによくしつけられていても日本の今の環境ではノーリードはやめてください。

 

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