日本と海外の違い (2011/6/6)
日本と、ドイツやスイス、オーストラリア、イギリスなどとの犬に対する扱いの違い、ご存知でしょうか。
日本では、未だに年間20万匹以上の犬や猫が当たり前のように殺処分されていますが、上記の先進諸外国の根本にあるのは、殺処分しても何も解決できない、それよりも、不妊・去勢手術を徹底するという考え方です。
また、日本の狂犬病予防法のような法律は存在しません。
「犬も人間も同じ生き物で、ただ、人間の方が知性が優れているというだけ」という考え方です。
狂犬病対策にも雲泥の差があります。
狂犬病というのは、発病すれば、死亡率がほぼ100%のとても怖い病気です。
日本では、その予防として犬へのワクチン接種のみで予防しようとしていますが、イギリスやオーストラリアなどでは、ワクチン接種は禁止されています。
禁止している理由は、第一が犬に対して"危険"だということです。
また、一般の人はもちろん、行政全体でも犬に対する意識がとても高く、国としても、それぞれの犬について充分に把握できていますので、万一、狂犬病ウイルスが入ってきた場合には、ワクチン接種していない方が、即座に対応できるということもあるんです。
もうひとつ、輸入動物に対する検疫を強化することでもウイルスの進入を防いでいます。
狂犬病というのは怖いのは間違いないですが、必要以上に過敏になってしまうと、中国での狂犬病予防対策のような過剰な対応をしてしまったり、一般の人達が犬に対して異常に毛嫌いすることにもつながってしまいます。
変に怖がらずに正しい知識を持って、正しい方法で確実に予防することが大切なことだと思います。
それでも、日本という国は、まず第一に人間があって、犬や猫は「たかが動物」というような扱いをしているような気がします。
今年3月に起こった大震災でも、人命救助で精一杯だとは思いますが、行政ももう少し動物の生命ということを考えて欲しかったです。
ちなみに、チェルノブイリの時には、人間も動物も一緒に非難させていました。
日本の行政の対応には、動物愛護団体や海外からも多くの要望が寄せられているようですが、今回の震災では『狂犬病予防法』も大きな足かせになっていたようです。
日本が他の先進諸国に比べて動物愛護の面で大きく遅れているのは、この『狂犬病予防法』が大きな要素になっていると思います。
ドイツでは、犬猫の殺処分ゼロ、処分施設もゼロです。
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