健康に過ごすために、心と食事、生活環境のご提案

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尿のPH(ペーハー)値 (2011/5/2)

 獣医さんでは尿のPH値を重視しています。
 特に尿路結晶が出来た子には、尿のPHを調整するような処方食を食べるように指導されることが多いようです。

 ただ、尿のPHには正常値というのはありません。
また、1日の間でも大きく変化します。
 動物は、体液、血液は弱アルカリ性で厳密に保たれていますし、生きていくためには保っている必要があります。
 その結果として、体液のPHを保つために尿のPH値は、目まぐるしく変化するんです。

 獣医さんでは、ストラバイト結晶のある子には、ストラバイトは酸性で溶けることから尿のPHを酸性にする処方食を食べさせることが多いようです。
 簡単に言えば、酸性尿にするには、酸性の成分を取り入れるのですが、そうすると、まず血液が酸性に傾こうとします。
それでは、生きていくためにはとても危険なので、中和させるために骨や歯のカルシウムをアルカリとして血液に溶かします。

 結果として、骨や関節の弱い子になってしまったり、歯周病になったり、また、体内の栄養バランスが崩れたりして、健康に過ごしていくことが出来なくなります。

 動物の身体の仕組みは、単純なものではないんです。
尿のPH値を調整するような食事では本当に健康な身体にすることは出来ません。

 また、勘違いしないで欲しいのは、尿のPH値がアルカリ性だから結晶が出来るとは限らないということです。
PH値だけでなく、ミネラルバランスや身体の生体防護反応などの影響で結晶が出来るんです。

 野菜を多く食べると尿がアルカリに偏ることから、獣医さんによっては、「野菜を食べさせてはいけない」と言う人もいるようですが、だからといって結晶が出来たり、健康に過ごすことが出来なくなるわけではありません。

 新鮮な野菜はおすすめです 食べさせてあげてください。

 当ショップの考えでは尿のPH値などは気にしなくても良いと思いますが、どうしても酸性にしたいときは、処方食などよりも、充分な散歩や運動を心がけてあげてください。

 そうすれば、自然に安全に尿のPH値は酸性に傾きます。

 

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