安楽死について (2007/11/20)
ひと言で「安楽死」といっても、色々なケースがあり、どこまでを安楽死というのか難しい面もありますが、ここでは、単純に、薬などを使って、作為的に命を終わらせることに限定します。
何かの疾患や事故によって、命を取り止める可能性がなく、痛みと苦しみだけが残っている場合があります。
ですが、その「痛みと苦しみだけが残る」というのは、西洋医学的な判断に基づいていることが殆どで、対処を変えることで、かなり違った状況を作り出すことも不可能ではありません。
簡単に言えば、一般的な化学療法を続けるよりも、寿命は短くなるかもしれませんが、苦痛が少なく、元気で穏やかに過ごせる可能性があるということです。
安楽死を考える前に、一度、お問い合わせください。
それでも、やむを得ずに安楽死を選択することもあるかと思います。
その場合は、どんな状況であっても、飼い主さんにとっては、苦しく悲しい決断になります。
また、その時だけでなく、後々まで、大きな後悔と苦しみが残ってしまい、通常の「ペットロス」と言われている状況よりも、更に大きな苦しみを感じていることが多いのが実情です。
状況にもよりますが、当ショップでは、基本的には、安楽死はお奨めしていません。
また、上手くしつけが出来なかったり、家庭の事情で飼えなくなった場合ですが、飼い主さんは、ちゃんと可愛がっていたとしても、そのような結果になってしまうこともあり、必ず飼い主さんが悪いとは言い切れない部分もありますが、それでも、犬や猫には責任はありません。
公共の保護施設などに持ち込んで、処分を依頼することも選択肢になるかと思いますが、公共施設の、「ガスによる安楽死」というのは、数値的な安楽死のことで、詳しいことは忘れましたが、「何分以内に意識がなくなる」と言うような規定があり、「苦しまずに死ぬ」のではなく、「短時間の苦しみで死ぬ」ということです。
「安らかに楽に死ねる」ということではありません。
また、公共の保護施設では、殆どの場合、空調設備もされていません。
最期のときに、劣悪な環境の、知らない場所に置かれて、ストレスと寂しさと不安な気持ちのまま、何も知らずに、苦しんで死んでいきます。
飼い主さんの都合、または責任なのにも係わらず、全ての責任を負って、何の弁明も出来ないままで、死刑になるんです。
まずは、新しい飼い主さんを探すことが第一ですが、どうしても無理な場合は、獣医さんにお願いして、飼い主さんの腕の中で、静かに逝かせてあげてください。飼い主さんが、最期まで見守っていてあげてください。
そのことに耐えられないのなら、どんなことがあっても、新しい飼い主さんを探してください。
何度も言いますが、基本的に、安楽死はお奨めしません。
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