サプリメントについて ② (2009/8/11)
サプリメントというのは、簡単に言えば、通常の食事だけでは不足してしまう栄養素を取り入れるための補助食品のことです。
犬猫用や人間用にもたくさんの種類のサプリメントがありますが、本当に効果のあるサプリメントというのは極一握りだけのように思います。
また、「良い」と言われているサプリメントでも疑問に感じることがあります。
例えば、人間にも最近人気のあるサプリメントに「コラーゲン」があります。
皮膚と関節の健康に重要な成分で、動物の身体は、約10%がコラーゲンで出来ています。
コラーゲンとは、数種類のアミノ酸から合成されたタンパク質で、体内に取り入れた場合は、ひとつひとつのアミノ酸まで分解した上で消化吸収します。
身体の中では、コラーゲンとしてではなく、タンパク質のうちのひとつとして、処理されます。
簡単に言えば、食品やサプリメントから、コラーゲンを取り入れたとしても、直接、身体の中のコラーゲンにはならないということです。
コラーゲンのサプリメントで、皮膚や関節の問題が改善された例もあるようですが、それは、コラーゲンというよりも、タンパク質としての効果です。
コラーゲンを補強したい場合は、コラーゲンを作るために必要なビタミンC(当ショップの取り扱い製品では、C+ローズヒップ、アズミラ スーパーC2000)や鉄分を取り入れるように考えてください。
次に、効果のある栄養素を取り入れても、体内で効果がない場合があります。
例えば、「鮫の軟骨」ですが、悪性腫瘍に効果があると言われています。
ガン細胞は、新しい血管を作り出して、その血管から栄養補給します。
鮫の軟骨には、その新しい血管を破壊する作用がありますが、問題なのは、"胃酸に弱い"ということです。
鮫の軟骨のサプリメントを取り入れても、通常は胃酸で有効性が全て壊されてしまうことが殆どです。
サプリメントとして取り入れる場合は、胃酸対策の出来たサプリメントを選んでください。
また、成分によっては、単独では処理できない栄養素もあり、健康のために取り入れた栄養素が、かえって健康を害することになってしまうケースもあります。
「カルシウム」の場合、特に大型犬の仔犬の頃に、「カルシウムが必要」と言われ、カルシウムのサプリメントを与えていることが多いですが、殆どの場合、前足が関節のところから曲がってしまうことが多く、経験豊富な獣医さんでは、"ビガントール"というビタミンA・D・Eの補給のための注射をします。
その注射の効果は抜群で、生後6ヶ月くらいまでなら、曲がってしまった足も、2~3日で、まっすぐになります。
カルシウムの消化吸収には、ビタミンDや、マグネシウム、リンなどのミネラルも必要だということです。
よく誤解されていることに、「カルシウムの過剰摂取はいけない」という意見がありますが、正確に言えば、過剰摂取ではなく、カルシウムを吸収できる形で取り入れないと、悪影響があるということです。
サプリメントを与える場合は、その製品自体で吸収できるバランスの取れたサプリメントなら、過剰摂取の心配は殆どなく効果も期待できます。
サプリメントを取り入れるには、「消化吸収とその利用」が大きなキーワードです。
単純に必要な栄養素を取り入れれば、それで良いというわけではありません。
最後に、魔法の薬のように抜群の効果があるかのような宣伝をよく見かけますが、どのような症状に対してでも、特効薬のようなものは存在しません。
このことは覚えていてください。
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